入谷の朝顔市

七月六〜八日、東京都台東区下谷の真備
寺境内に出る朝顔の露店市。
 江戸時代、朝顔は夏の景物として庶民が
盛んに栽培した。江戸では入谷田んぼの土
が朝顔作りに適し、入谷染井の朝顔市がよ
く知られるようになった。大正初期、田が
埋め立てられ市街地となった入谷では、朝
顔の栽培が難しくなり、市が立たなくなっ
た。それを昭和二三伴T、鬼子母神をまつる
真源寺が中心になって、江戸の風物詩にな
っていた朝顔市を復活させたのである。
 当日、境内には白、紫、赤、水色などの
花をつけた朝顔の鉢が並べられる。中でも
三色の花を行灯仕立にした大鉢やつまみと
いわれる一輪咲きの小鉢に人気がある。お
寺では、造花の朝顔やそれをヘアーピンに
つけたものを頭痛よけのお守りとして売っ
ている。


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2011年08月17日08:24 │日本の行事